INTERVIER

先輩移住者の暮らし

プログラマー
平岡 瞬さん
(島根県鹿足郡吉賀町出身/2017年に移住)

プログラミングを通じて、地域に貢献したい

プログラミングを通じて、地域に貢献したい

  • 浜田市に住むことになったきっかけ

     市内にある島根県立大学に進学したことが、住むことになったきっかけです。卒業後、市内の事業所に就職し、数年間勤めました。その後、現在の会社に転職しました。
     現在勤務している会社はIT企業で、プログラミング教育のサービスを提供しています。そのサービスの開発などを仕事として行っています。
  • 働き方について

     本社は東京にありますが、自宅が仕事場です。最近よく言われるリモートワークというやつですね。
     仕事の内容としては、自社で使うプログラミング学習サービスの開発を行っています。よく言われる受託開発とは違い、自分たちで課題を認識し、その課題解決のために改善点を見つけ、より良いものにしていく仕事ですね。
     地道な作業ですが、自分たちの気づきによって常に改善できるというところに、とてもやりがいを感じています。
     また弊社には、同じリモートワークで働いてる社員がほかにもおり、仕事の調整などはオンラインのミーティングで対応しています。また僕の所属している開発チームでは週に1回、仕事の振り返りを行いつつ、各自の仕事の進捗状況や今後取り組む課題等について報告し合うようにしています。
     以前は、四半期に1回、本社に出社して社全体の会議に参加していましたが、コロナ禍により、今はミーティングも含め、すべてオンライン上で完結しています。

     リモートワークの良い点は、休憩時間に、家事や子どもの世話ができる点ですね。
     時間を上手くやりくりできれば、子どものおむつ替えをしたり、掃除をしたりできるのがうれしいですね。
     最近は食洗器や調理家電などを導入してより効率よく家事ができるようにしています。
     リモートワークはIT企業特有のものというイメージがあるかもしれませんが、やり方次第ではほかの職種でも可能だと思っています。例えば、総務系の仕事などについても、便利なサービスなどが増えてきているのでリモートワークが可能なのではないかと私は思っています。
  • 浜田暮らしの良いところ・面白いところ

     温泉がたくさんあるところがいいですね。仕事でパソコンをずっと使っているので、首や肩こり・腰痛などになりやすいので......。
     子どもが生まれる前は、2週間に1度のペースで妻と旭温泉に行き、疲れをとっていましたね。
     旭温泉は適度な規模感で、時間帯によっては、ほぼ貸し切り状態で楽しめるので、とても気に入っています。
     日本酒や魚も美味しいのがうれしいですね。特に魚は、はまだお魚市場にある「ぐっさん」や、国分町にある「お魚のなかだ」など、おいしい魚が食べられる店が市内にたくさんありますので、お勧めです。
  • 浜田暮らしのとまどっているところ・残念なところ

     知りたい情報にたどり着くまでに、少し時間がかかるところです。例えば、育児関連の支援情報やママ友会のことなどは知るのに少し苦労しました。
     反面、一度そういった会に参加してみると、自分たちが欲しかった情報をどんどん知ることができたのはとても良かったです。
     コロナ禍の影響なのかそれとも元々なのかわかりませんが、町内会でやるイベントのことが回覧板で回ってくるだけで、どういったことをしているのかが分かりづらいことがあります。
     また、浜田市の若者会議(*1)に参加していて感じることですが、多くの人が、自分のやりたいことを独立してやっているように感じました。もっと横の繋がりを強くすると、さらに面白いものになるのではないかと思います。
     あと、浜田市は家賃が少し高いような気がしますね。
     
     (*1)若者が住み続けたいと思えるまちにするため、若者たちが未来の浜田市について語り合う会
  • 浜田の子育て環境などについて

     浜田市での子育て環境は、良いと思っています。
     最近、子どもが生まれたので、「浜田市産後ケア」という制度にお世話になりました。産後、妻と2人での育児が始まったのですが、それは私たちの想像を超えるもので非常に大変でした。特に妻はなかなか寝れないこともあり、精神的に辛そうでした。そんな中、産後ケア制度の助産師さんたちの支援があったことで踏ん張ることができ、本当に助かりました。
     また、浜田市は、未就学児の医療費が無料なので、気にすることなく、すぐに病院に行くことができるのも良いですね。
     「子育て支援センターすくすく」が移転し、広くてきれいな施設になったのもうれしいですね。特に私が仕事のミーティングをしなくてはいけない時には、妻が気分転換も兼ねて、子どもと「すくすく」に出かけて、遊んでいるようです。
     そのほかにも、赤ちゃんのためのお水(*2)や、紙おむつを捨てるためのゴミ袋(*3)をたくさんいただき、驚きました。紙おむつなどを捨てるのに特にゴミ袋は助かりました。このように、浜田市には様々な支援があり、子育てしやすい環境だと感じています。

     (*2)市内事業所からのご寄付により、出産届提出時に「お祝水」をプレゼントしています。
     (*3)浜田市では、満1歳までの乳児がおられる子育て世帯に、紙おむつ廃棄用のゴミ袋を配布しています。
  • 浜田暮らしのポイント

     移住する年齢層にもよると思いますが、例えば「利便性を優先したい」など、移住するに当たり、何に重きを置くのかを考えておいた方が良いかもしれません。
     それによって、住む場所(地域)も変わると思います。「浜田応援団」の活動を見て、実際の浜田市の様子などを知ることも良いかもしれません。
     あと、自分の趣味のコミュニティがあるか・仕事につながりそうなコミュニティがあるかなど、実際にどんなコミュニティがあるか、事前に知っておくことが大切だと思います。
     また、浜田で暮らすなら、車は必須ですね。
  • 今後の私の「はまだぐらし」について

     松江市在住の方が開発されたRubyというプログラミング言語に関するイベントをやっていきたいと思っています。
     現在、Hamada.rbというコミュニティを運営しており、今後は市内の中学生や高校生の方にも参加していただけるような取り組みをしたいですね。
     また、RailsGirlsという女性向けのプログラミング体験イベントもやってみたいと考えています。
     地域ごとのRubyコミュニティで開催されている地域Ruby会議などもいずれはやりたいと考えています。
     また教育として、市内の特に中学生・高校生に向けて、プログラミングの楽しさを感じてもらえるようなイベントもできたらいいなと思っていますね。
     あとは趣味で、市民の皆さんが「これは便利なのでは?」と思えるようなサービスを作っています。
     例えば、浜田市から防災情報がメールで発信されると同時に、LINEで同じ情報が見られるサービス「浜田市防災RSS(非公式)」(浜田市了承済)。
     若者会議の中で市民の皆さんがSNSを使って市に要望することができないかという意見から考えた「目安箱」(Webアプリ)などの仕組みです。
     ただ、実際に使ってもらうためにどう周知するのかが今後の課題ですね。特に、SNSをしていない人にどのように周知するのかが難しいですね。
     今後も、住んでいる人がハッピーになるようなサービスを今後も作っていきたいです。そのためには、今浜田市に住んでいる人に課題を聞いていく必要があると思っています。これは私のライフワークとして、これからやっていきたいことでもあります。
     このように、生活の中で、住んでいる皆さんが便利だなと思っていただけるようなサービスをつくり、それを使っていただくことで、浜田市に貢献したいと思っていますね。
移住前後の変化について
  • 移住前
  • 移住後
    住所 浜田市
    職業 プログラマー
    通勤時間 リモートワークのため0分