INTERVIER
先輩移住者の暮らし
介護職
村上 光枝さん
(神奈川県出身/2016年に移住)
定年まで介護職で働き、自宅を人が集う場所にすることが、今後の楽しみ
定年まで介護職で働き、自宅を人が集う場所にすることが、今後の楽しみ
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移住のきっかけ
新しい地域での生活を考え、インターネットで調べていたところ、浜田市のひとり親世帯に対する支援があることを知り、興味を持ちました。
「仕事と住まいさえ決まれば、生きていける」。この支援を見つけたことで、浜田市が私の移住先の候補となりました。
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移住の決め手
シングルペアレント就労人材育成事業は、仕事のほか、いろいろな支援体制が整っていました。車がもらえるという記載もありました。最初は詐欺かと思いましたが、市が実施しているとホームページにありましたので、問い合わせて確認をしました。
制度の説明を聞き、「この事業は自分にあてはまる、私のためにある制度だ。」と確信し、浜田市に移住することを決めました。
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浜田暮らしの良いところ・面白いところ
子どもがスクールバスに乗り遅れた時、近所の人が学校に送迎してくれたり、私が夜勤で子どものそばにいることができない時に、子どもを起こして家から送り出してくれたりと助けてもらうことがありました。そうそう、以前、家に鍵をかけて、子どもが家に入れないことがあって。そんな時、近所の人がわざわざ私の職場まで鍵を取りに来てくれて、子どもを家に入れてくれました。
こんなこと、都会では絶対にアウトなことです。これが、田舎では大丈夫だったりする。こんなところが、田舎ならではだと感じるところです。
時々、「車がなかったけど、どこかに行っていた?」と聞かれることもあり、地域からの視線を感じますが、あまり気にしないようにしています。
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浜田暮らしのとまどっているところ・残念なところ
ファーストフード店や飲みに行くところが少ないです。
冬には、雪かきがあるということに驚きました。まず、車から雪を下ろし、次に、家の前の道路の雪かきをする。これは未経験のことでした。
草刈りも大変です。物価は少し高い気がしますが、お米は安くておいしいです。
また、方言には戸惑いました。「ねらんこうおる(⇒寝ずに起きている)」、「いぬる(⇒帰る)」など。「〇〇しんさい。」は、〇〇しなさいと命令されている気がして少し怖かったです。早く馴染めるよう、わざとらしいほど「〇〇だけー」と言っていました。小さなことですが、コミュニケーションに努めました。今は、子どもがこちらの方言を使うのをみると、「浜田の子になった。」と感じますね(笑)。
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浜田暮らしのポイント
子どもと生きていくためとは言っても、当時は地図を見ても、どちらが鳥取県か島根県かわからない状況でしたし、介護職は、絶対が付くほど、携わることはないと思っていました。
でも、こんな性格なので、やってみたらできました。今は、「都会は、遊びに行くところ」だと思っています。浜田暮らしのポイントは、“細かいことはあまり気にしない”ことですかね。
でも、移住前にもっと土地勘が把握できていたら良かったと思います。移住前、2度浜田市の各地域を案内してもらいましたが、あまり把握できていないまま移住してしまいました。
結果的には良かったと思っていますが、移住後の生活についてのシュミレーションはしっかり把握しておいした方が良いと思います。
移住して3年後、私は介護福祉士の資格を取得しました。
住まいもご縁があり、空き家バンクの物件を購入することになりました。
今は、定年までは頑張って働き、その後は、この家を、人が集うことができる場所にしたいと思っています。料理も得意ですので、おもてなしをしたいです。これが、次の楽しみです。
移住前後の変化について
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移住前
住所 神奈川県 職業 医療機器の洗浄業務 家賃 12万円 通勤時間 自転車で20分 -
移住後
住所 浜田市 職業 介護職 家賃 持ち家 通勤時間 自家用車7分