INTERVIER
先輩移住者の暮らし
経営者(自営業)
佐々木 竜弥さん
(浜田市出身/2025年に移住)
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移住のきっかけ
中学卒業とともに浜田を出て、進学・就職することとなりました。
地元を離れ帰省する度に、過疎化や高齢化による空き家が増え、行きつけの飲食店が減っていくような地元の状況から
目を背けていることにギャップを感じていました。
元々上京して得られたスキルを地元に還元したいという気持ちが強く、
個人的な目標のひとつでもあった「地元での起業」を決断したことがきっかけです。 -
移住の決め手
ビジネスだけではなく、自然豊かなまちで、自身のライフスタイルにも良いと考えたからです。
私は釣りをはじめとしたアウトドアが好きで、大学時代から暇さえあれば自然に立つような人間です。
自身で株式会社を経営するということは非常にエネルギーを使いますし、リスクと向き合う以上、大きなストレスが降りかかることも
容易に想像ができました。
そのため、自身にとってリフレッシュのできる機会の多い環境がある浜田市へのUターンは非常に魅力的に映りました。 -
移住への不安
中学卒業まで過ごした浜田市への移住は、不安はありませんでした。
(ビジネス的な意味でいうと、都心部での起業とは全く異なるので、その点は不安でしたが。)
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浜田暮らしの良いところ・面白いところ
1.自然と調和したまちであること。
先述の通り、釣りをはじめとしたアウトドアが大好きなので、山、川、海が揃う浜田市は最高です。
2.自身が求めれば、深い人間関係を築くことが可能であること。
都心部における人間関係の希薄さは世間で指摘されている通りです。都心部だと、自身が深入りしたくとも、
相手がそうでないために関係構築が難しいことも多々あります。
浜田市では自身が仲良くなりたい、深い関係でビジネスを創りたいと考え行動すれば、快く受け入れてくださる懐の深さがあります。
3.美味しい食材が多いこと -
浜田暮らしのとまどっているところ・残念なところ
1.公共交通機関が整っていないために、来訪客が少ないこと。
良い文化があるのに、勿体無いと感じています。外国人の方々、全国からの日本人の方々が多く流入することで、
地元民は独自の文化を意識するようになり、それらを更に活かすような意識変容が見られるのではないでしょうか。
2.島根海洋館アクアス様のような一日中楽しめる施設がないこと。
3.映画館がないこと。 -
浜田市にUターンして一番の変化は
中学卒業後も仲の良い旧友との距離が近くなったこと。 -
浜田暮らしのポイント(今後の抱負)
浜田市民の多くの方々は、外部から来た人間を快く受け入れて下さるので、どんどん色んなコミュニティへ入り込んでゆくこと。 -
金城町・波佐にカフェをオープンした経緯
2024年8月、地元に戻り地域活性化を目的とするコンサルタント会社を設立しました。
その一環として、カフェ運営を企画し大学時代の友人に声をかけ
協力してもらうこととなりました。
カフェをオープンした波佐という地域は、国道があるのに通るだけ、
止まる施設もないようなところでした。
何もないところでカフェを始めることは新規性もあり、若者のハブになれる場所になるのではと考えました。
また、海側のカフェより「山の中で渓流が眺められるカフェ」は珍しく、
地域の方たちも事業について親身に話を聞いてくれることが
波佐を選んだキーポイントとなっています。
また、浜田産の藻塩を使った看板商品「浜田コーラ」の開発も行いました。
水で割るコーラは、水が奇麗な浜田のイメージに合い、浜田の特産品として
売り出していきたいです。
今後カフェを拠点とし、同じ敷地内にキャンプ場、サウナ、釣り堀の施設を設け、新たに事業を始め地域を盛り上げていく予定です。
波佐地域の活性化が成功すれば、ここをモデル地域とし、得られたノウハウを他の地域に提供していきたいと考えています。
移住前後の変化について
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移住前
住所 東京都 職業 コンサルタント 家賃 13万円 通勤時間 週2回の1時間出社、残りはリモート -
移住後
住所 浜田市金城町 職業 経営者(自営業) 家賃 実家暮らし 通勤時間 15分程度