INTERVIER

先輩移住者の暮らし

地域おこし協力隊(美又共存同栄ハウスの運営)
上代 美帆さん
(島根県出身/2025年に移住)

  • 移住のきっかけ

    県立大学に進学し、金城のシェアハウスに入居しました。
    シェアハウスは、地域活性化に向けた取り組みとして、学生が居住しながら地域に関わる拠点施設となっており、
    入居条件として、地域活動(自治会)の参加が必須となっています。
    地域振興を学ぶ学部に入ったこともあり自動的に地域の方たちと関りを持てるということに大変魅力を感じました。

    地域の方から名前や顔を覚えていただいたり、※)やってみたいことに快く協力し、応援してもらえたことがとても嬉しく、
    忘れられない思い出になりました。
    卒業して浜田を離れてからも、つながりは途切れず、地域のイベントに誘っていただいたり、知人に会いに定期的に訪れたりしていました。
    そんな時、学生時代関りが深かった美又地域にできた「美又共存同栄ハウス」で協力隊の募集があることを知り、応募に至りました。

    ※)金城の主要観光地であり、美肌の湯として知られる美又温泉の観光振興を卒論のテーマで取り上げ、美又温泉に女性客を呼び込むための方策について研究することにしました。
    支所の方に相談すると、温泉街の旅館を紹介していただいたほか、温泉街だけでなく地域全体を視野に入れて関わった方が良いと、公民館(現在のまちづくりセンター)の方や、まちづくりに取り組むNPOなどを紹介してくださり、美又地域の方々とのつながりができました。

    また、地域の方たちと関わる中で地域のモノを使ってなにかやりたいと考えました。このことについても地域の方に相談すると
    「美又温泉=美=黒」のイメージから作られた「黒米」があるとのこと。そして黒米を使って染め物をしたらどうかと提案していただきました。
  • 移住の決め手

    いつかは、もう一度浜田で何かしたいという思いを持っていました。
    一方で、とてもお世話になった方が亡くなられたことや、高齢化や人手不足で
    訪れるたびに少しずつ地域の現状が変わっていくところも感じていました。

    地域の方たちとこんな繋がりができることは都会では考えられません。再び関わるなら今しかないのではと思い、決断しました。
  • 移住への不安

    仕事内容がこれまでと変わることには不安もありましたが、前の職場での経験を活かせる部分もあり、少しずつ仕事を進められています。     
  • 浜田暮らしの良いところ・面白いところ

    自然が豊かで、温泉が充実していて、日々癒されています。
    学生時代から感じていることですが、地域の方々は外から来た人にも本当に温かいです。
    声をかけてくださったり、やりたいことを応援してくださる環境があることがとてもありがたく、嬉しく感じています。
  • 浜田暮らしのとまどっているところ・残念なところ

    公共交通機関のダイヤが少ないところです。
    金城町で活動していますが、自家用車を持っていない方をお招きする時の移動手段に悩みます。
    また、ガソリンスタンドの営業日や営業時間が限られており、山の中でランプがつくとヒヤヒヤしています。
  • 浜田にIターンして一番の変化は

    日常的に温泉に入れるようになったことです。
    美肌の湯として知られている美又温泉が近くにあり、仕事終わりに入るようになって、肌の調子が良くなりました。
  • 浜田暮らしのポイント(今後の抱負)

    美又共存同栄ハウスや美又地域、金城町にもっとたくさんの方に訪れてもらい、この場所や地域を好きになってくれる人が増えたら嬉しいです。
    自分にできることを一つひとつ、精一杯取組んでいきたいです。
移住前後の変化について
  • 移住前
    住所 松江市
    職業 会社員
    家賃 なし(実家)
    通勤時間 自家用車 20分
  • 移住後
    住所 浜田市
    職業 地域おこし協力隊(美又共存同栄ハウスの運営)
    家賃 25,000円
    通勤時間 自家用車 15分
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