瓦には、「日本3大瓦」とよばれる長い歴史がある有名な産地の瓦があります。三州瓦（愛知県三河地方）、石州瓦（せきしゅうがわら・島根県石見地方）、淡路瓦（兵庫県淡路島）の3つです。この3つの地域では良質の土がたくさん取れ、瓦製造産業が発展してきました。
石州瓦は浜田市を含む島根県西部、石見地方で生産されています。きれいな赤褐色が特徴で、山陰地方でよく見かける赤瓦はまさに石州瓦になります。鉄砂色とよばれる真っ黒の瓦も多く生産してます。石州で取れる粘土は三州瓦や淡路瓦よりも高い1,200度以上で焼くことができ、吸水しにくく冷害や塩害にも強い瓦ができます。そのため、寒くて雪の多い沿岸地区で石州瓦は人気です。北陸や東北、北海道だけではなく海外からも注文がくるなど、評価をされています。

【屋根の学校（石州瓦工業組合㏋）】