浜田市地域おこし協力隊ブログ 今年も米作り始まりました【浜田市/芳川 守】 2025年04月24日 【活動の背景】 私が活動しているのは、浜田市旭町(浜田市の南端(中国山地)の中山間地域)で、主に「空き家の利活用」事業に取り組んでいます。 中山間地の「空き家」の多くには、農地と山林がついてきます。近所の方に耕作してもらっている田んぼもありますが、多くは「耕作放棄地」になっています。 今「令和の米騒動」でお米の価格が高騰していますが、「中山間地域」では倍の価格になったところで「米」では食っていけず、作付け面積を増やすどころか、後継者不足が深刻で減っていく一方です。 私が暮らしている集落も、70歳を過ぎた方が、ほぼ一人で集落の米作りができなくなった田んぼを耕作しておられ「ワシがやれんよぉになったら、どがぁすりゃあ」と将来を心配されています。 素人の私ですが、昨年から空き家の所有者から休耕田をお借りして、その方に教えを請いながら米作りにチャレンジしています。 【今回の活動】 集落の春祭りも終わり、いよいよ作業の開始です。 今年は隣の田んぼも引き受けてやります。 私が住んでいる集落は「中山間地域等直接支払制度」を利用し、集落で米作りに必要な機械や乾燥機、籾摺り機などを揃え、必要な時に借りることができます。なので運転方法を覚えれば素人の私にも米作りができます。 ただし上手く作業ができるようになるには少し年月がかかりそうですが、、、 昨年は、田んぼの水が抜け(たぶんモグラ)て、水が溜まらなかったり、逆に稲刈り時に水が抜けなかったり、稲が全部倒れてしまい刈残しができてしまったりと、「良い経験」ができました。 今年はイノシシとの戦いの予感がしそうですが、収穫を楽しみに頑張っていこうと思います。 【隊員の感想】私は商売でやっていないからか、作業も楽しく、トラクターからの眺めや土の匂いや失敗までも楽しめています。私の友達で島根県に移住された方の多くが「米作りをしたい」と言われています。それも自家消費用の米作りがしたいと。同時に機械がないと簡単には続けていけないとも言われています。今、中山間地で耕作放棄地になっている田んぼはほとんどが小規模農地なので、大きな機械がなくても耕作でき、相性は良いのではないかと感じています。 【今後の展開】地域内の「空き家バンク」への問合せは、ほとんどが「移住」を検討されている方です。都会には「米作り」がしたい方も多く、今後「空き家」を利用して、その家についている農地で米や野菜をつくり、山で薪や堆肥をつくるなど「農山村の暮らし」のできる「お試し住宅」や、気軽に田んぼを借りて米作りができる「仕組み」を地域の方々とも検討したいと思います。ご興味、ご関心のある方は、是非ご一報ください。